英虞湾(登茂山)

by Leciel 田口 彰一

今回は英虞湾のクルージングをご紹介します。
レースのアフターパーティーで、「海から桜を見るお花見クルージングに行きたいね!」という話から英虞湾へのクルージングを企画することになりました。
海から見る桜の名所なんて聞いたこともないので、どこにするか思案したあげく、英虞湾の岸に沢山ある真珠の作業場の脇に桜が結構咲いていたのを思い出しました。
そこで、行き先は英虞湾の奥の筒井ボートのマリーナと決め、ボクのヨットの師匠でもある筒井さんに1泊の停泊をお願いしました。
参加艇はUFOとパレオの2艇。参加者はそれぞれのオーナの田中さん、金森さん、カスミの奥野さんとボク(田口)。
当日朝、ハーバーにいたお暇そうな人に声をかけた結果、飛び入りでシグネットの富川さんを加えて、参加者は5名と秋田犬のドンです。

  
 五ヶ所の町のスーパマーケットが開く10時から食料品を買い物を済ませて、ボクと富川さんはパレオ、奥野さんはUFOに分乗し10時半にVOCを出航しました。
天気は気圧の谷の接近で下り坂で肌寒いですが、そこそこ風がありオートパイロットの楽ちんセーリングで12時過ぎには英虞湾に入りました。
そこからは真珠の筏伝いに1時間ほどの機走で今夜の停泊地に到着。ここはトローリングボートの基地ですが、ヨットをとめる水深はあります。何よりも湾の奥なので風が当たらず静かなところです。
漁船に横抱きでUFOを留め、その後ろにスターンからアンカーを入れてパレオを留めました。


しばし休憩のあと、近辺を散歩しますがこの辺りは特に変わったものは何もありません。(少し足をのばせば登茂山のホテルや公園などがあります)
やがて、小雨が降ってきたのでマキを燃やして今夜のディナーである海女小屋バーベキューの準備に取り掛かかりました。
日が落ちると、海女小屋での野趣豊かな楽しい宴会が始まり、9時頃には美味しいワインを飲み疲れて早々とお開きとなりました。




 翌日はいい天気、お花見日和です。
英虞湾を探検しながら、桜を見ようと朝8時に出航しました。小さな入り江をいくつも巡って桜を探しますがこの辺りはもう見ごろが終わっていて、桜は少ないながらも何とか花見は出来きました。

  

 今回のクル-ジングのもう一つの目玉はヨットで英虞湾を探検することです。
賢島の前の島々をぐるりと一周しようという試みですが、下の海図を見てもらえば判るとおり複雑な地形の上に筏や電線なんかもあってこれがなかなか難しいのです。
水深計の付いたパレオを先頭に慎重に船を進めます。

 

 最初の難関は天童島と兎山島の間の電線です。パレオはUFOに後ろからマストと電線の距離を見てもらいながら、少し高さがある右端から通過しました。
UFOはパレオよりマストが高いので無理ということで兎山島の南を通過することになりました。
無人島に囲まれた狭い水路を行くのは冒険心をくすぐり、まるでマゼランになったような気分です。
ところがこれからという所で想定外の伏兵が現れました。親切な観光船のキャプテンが「浅いから止めとけ」とマイクで叫ぶのです。
相手はこちらが喫水1mあまりのセミロングキール艇で観光船より浅いとは判るはずもなく、摩擦は無用と素直に従うことにした。
という訳で青い線で示した新航路開拓はお預けとなり、帰路につきました。今度来るときは、観光船がいない平日にテンダーを引っ張って来て続きを再チャレンジするつもりです。
やがて合歓の里の前の開けた水域に出ると風が強くなって、パレオは1Pリーフで5ノットをキープする快走を見せ1時にはハーバに到着しました。
近場のクルージングも遊び方を工夫すれば大変面白いと思います。
何より準備も簡単、気楽に行けて疲れないのがいいね!