賀田湾レース

by パレオ 金森 由朗

 今回は初めての賀田湾レース、的矢湾レースではパレオで出艇し布施田で13回もタックをしたのでパレオは断念、元フールズNo1ホワイト32をチャーターしフリーの風が吹いてブッチギリトップと皮算用しました。いつものように金森、加藤琢也、史也親子、大東で出場。8時楓スタート、下側からスターボでフルスピードを出して本部船側につっこむ予定がスタートの時にジブシートが絡んでトラブル。チェックが甘かったためジャストスタートができず出遅れ。
スタートは遅かったため後から3番目ぐらいでスタートし、前の船が沖の方に行くのを船のスピードとGPSを信じずっとラムラインを走りました。
(アサマのお代官から何であんな岸よりコースをとるンやとおしかりを受けましたがこちらのGPSではラムラインでしたよ)


しかし登の風が強くリーフの決断がなかなかできずにだらだらと後退してしまいました。(でもパレオで出なくてやっぱりよかった)
史也はスタート直後からげろげろ状態でこちらもげろをかぶってしまいました。
被害を最小限にするため史也をティラーの後に移動させライフラインを付けて大事なマグロが落ちないようにしておきました。他の3人は三半規管が異常なせいか全く酔わず特に大東さんは船に乗るのが5,6回目なのにへっちゃら、いい人を見つけました。
南島沖ぐらいでいつの間にか前にいるフールズを抜かしました。手をふると元オーナーは複雑な表情でこちらをみて「もっと速よ走れ」と叫んでいました。
そこら辺からスコールとかいろいろあって全然視界が悪く位置関係が全然わからなくなってきていました。リーフとしたり広げたりを繰り返し、メインのリーフは大分慣れ決まるようになってきたのですがジブ交換で落水しては怖いなと思いそのままNo1。ベテランがもう一人欲しい!!今度ジブ交換の練習をしよう。

大島を超えたところで、な、なんといつのまにかまた前にフールズがきている。ワープされた。吉岡さんが何やっとンじゃという顔でこちらを見てしっしと手をふっていたのでまたぬかして元オーナーの顔をたてました。
フールズをぬいて尾鷲を超え少しすると大分みんなに追いついたらしく遙かなたに見え三木崎にとりついている様子のトップ集団も徐々に大きく見えてきます。
そうしている内にACYが前を走っているのを見つけました。
絶対に負けられない戦い!!!!!!!!!(サッカーか?)
今日はレーティングで負けるのでここで痛めつけるべきと考えました。こちらは普通のジブ、ACYはファーリング、ノボリは少し有利な感じがしていたのでじりじりとノボリ殺してタックさせてやりました。「はっはっは」ACYは楽しそうにこちらをみてサンドイッチを食べているし、雰囲気を壊してはだめ、それにここであまりカバーして嫌がらせをしても大人げないなと人の良い考えが頭に浮かび、シャングリラのホームページにパレオからいじめを受けたと書かれても困るし、「まっこれでok」とおもってしまうのでした。甘かった。甘ちゃんです、そのままカバーせずに走ってしまった。PKで後ろ向きにボールを蹴って自分のゴールにオウンゴールしたみたいなことをしてしまった。
総合優勝のことを考えればACYとのマッチレースなのになんてお人好し!!!!!!!!
そのうちに前からスターボでクレイラが来たので少し後をなめて走りました。これもクルージング艇なのでそのうちこちらが先に行けると確信して走りに集中。

少しするとACYもクレイラもずっと下の方にいったので大丈夫だと思い全然カバーせずにそのまま走ってしまいました。そして前にいるシーブリーズの様子だけをみて三木崎に向かってひた走りました。ところがつぎのタックをしたとき大東さんが船の揺れのためキャビン内に転落、死んでもジブシートは離しませんと必死に引っ張ってくれましたがタック失敗、さらに大東さんは腰を打って少しの間動けなくなってしまいました。ここでロスタイムが欲しかった。担架で運び出されているのに審判も居ないしロスタイムはここにはありません。
でも登の角度が良かったこともあり風が右に回ってきたのでそのまま気分良くドンドン走りつづけました。(周りもずっとよく見ろ)

海図を見て十分深いことも確認しシーブリーズが神の島の中にはいる様子なのその後を行くことを決めてタック、ポートにして神の島に向かっていくとなんとACYがスターボで前を通過して行くでは有りませんか。なんと言うことだ!! 沢山妖怪がのっていることを忘れていた。大きな船を甘く見すぎた!!少しのミスが命取りだ。
さらに悪いことに霞が神の島の中を走れますよといっていたのをみんなが信じ、まずシーブリーズがすぐ前でタック。つぎにACYがタック、続いてパレオがタック。
このときのタックはそこそこ決まったはずだか全然スピードがのらない。
周りをみるとみんながおかしい。ふと神の島を見ると真横にあって全然動いてこない。
はまった!!! やられた!!!! 霞の口にやられた、みんなやられた。

しかしチャンス到来 ACYがもたついているすきに琢也の腕を信じてすこしコースを落とし、スピードをつけアリ地獄を脱出、シーブリーズはアリ地獄の砂に完全にはまっている、ACYもそれなりにはまっている様子、スピードを付けて今度こそACYに差を付け今度こそもう大丈夫と言うぐらい距離がはなれたのでした。
ふとゴールの方をみると遙か彼方におりとーっくにゴールしたはずの霞とあさまがやっとゴール近くにたどり着いたところ。やった。ひょっとして3位?なんと3位???このまま微風の登が続くはず。
スピード、スピード!
ところが悪魔の風がACYとともにひたひたと賀田湾口から吹き寄せてくるではありませんか。(人によっては神風とも言う)
往年のマッチレーサー琢也に舵をまかせパンピングを反則ぎりぎりでしているのに船長の長いACYとパンピングも何もしない海千山千のクルーたちはかわいいパレオちゃんにむかってにっこり笑ってゴール直前で襲いかかり飲み込んで先にゴール、数秒後に精も根も尽き果てたクルーとともにもとフールズNo1のチャーター艇、パレオちゃんは泣きながらゴールしたのでした。

的矢湾レースでも風に泣かされ、今回もフリーでブッチギリと思ったのですが年間優勝でデッドヒートを繰り返すライバルACYに2点の差を付けられてしまいました。でもこれだからヨットレースはおもしろい。
また絶対負けられない戦いが続くのでした。
帰りはスピンの練習でもすれば良かったのですがとりあえず観音開きでスピンポールの感触を味わってじりじりと日に焼かれながら帰ってきました。
史也はずっとマグロ、ハーバーに着いたとたんに元気になりプール三昧。またくるといっています。よかった。
我々の年間優勝、ヨットとVOCに若者を確保するため、またおやじたちの元気を取り戻すため、そろそろワイルドカードを出さなければいけませんね。