地中海ヨットクラブ事情
by PICON/3 宮崎正剛
イタリアのヨットクラブ
11月にイタリアのジェノバのヨットハーバーにあるYCI/ヨットクラブイタリアーノを家内と訪問してきました。まずセキュリティーの厳しさにはビックリさせられました。公道からクラブハウスまでには2重の鉄の扉があり、扉には警備人が常時おりJSFのカードと事前のアポがなければ絶対に入れなくなっています。イタリアでは最古のYCで、クラブハウスのなかは中世そのもので重厚な雰囲気が漂いバーでの接待は親切で毎日来てもいいと思いました。今日は日曜日でクラブハウスの職員は休み。しかるにレストランとショップも休みで残念でしたが館内は開放してくれました。ここは英語圏のYCとはまた趣が違いなかなかです。その外にナポリ、パルマ、バルセロナ、マルセーユの各ヨットハーバーを見て来ました。今回視てきたハーバーは地中海クルーズの大型船が出入りする港湾都市に隣接したハーバーですから、どこも出入りのセキュリティーには警備人と設備がしっかりしております。3年前にはリスボン、コートダジュルのアンティ-ブとモナコのロイヤルヨットクラブを訪れたのですが、以前はここまで厳重なセキュリティーにはなっていなかった。やはりご時勢だなとつくづく思いました。今回このセキュリティーを見てきて感じた事は、セキュリティーにコストをかけ安心と安全を獲得している点です。都会の中に位置するヨットハーバーでは当然かもしれません。その点、我々のVOCは深い緑に囲まれた田舎にあり、環境としては世界に類を見ない恵まれたハーバーだと諸外国のハーバーを見てきて思います。とくにヨットクラブが運営するレストランは世界中どこでも料理の質が高くそして安い、そしてVOCも世界標準で評価できます。それは羽根さんが頑張っていい味を出してくれるからだと感謝しています(特に煮物とあえもの)。モナコRYCのレストランのステーキは松阪もかなわないナカナカの逸品です。予約は事前にJSFとカードナンバーを伝え、友人6人と一緒でしたが、快く迎えてくれ、それはそれは素晴らしい思い出を作ってくれたと友人達が喜んでくれました。バーのボーイもよくしてくれて隣接しているパーティーへの参加をすすめられシャンパンを頂いてきました。
パルマのハーバーも港湾都市の中に位置しているのですが、マジョリカ島という最高のリゾート地であり、なんとなく五ヶ所浦に風景が似ていてゆったりしています。ハーバーには大型艇が見渡す限りビッシリ係留されていて、はるか向こうまで続いています。そのなかを小型艇がスイスイと束になって沖に出てゆく、ほとんど子供達で元気がいい。EUのハーバーの特徴は小型艇を操る子供が多い。この辺りが現在の日本と異なるところです。VOCにもほしい風景です。リスボンのYHでは朝早くからミーティングルームに子供達のために机上講習をしている様子を暫く見ていたが女子も一緒になりノートを取っている様子は美しく頼もしい。
10万トンのクルーズ客船
この度の旅は地中海コスタクルーズで船(フォチューナ号)は10万トンです。キャビンはバルコニー付で快適なはずです。しかし、バルコニーでゆっくりビールを飲んで海を眺めていたいと期待していたのですが、出港はほとんど夜間航行です。早朝現地に到着し岸壁にはバスとタクシーが300台ぐらい待機して短時間で乗客を掃き出します。その毎日を繰り返すエネルギーを見ていると、ここにもリゾートの多様化ができていると思いました。マルセーユ沖でミストラルに吹かれ一寸先が見えない場面もありましたが、わずかに揺れるだけです。
一番驚いたのが3,400人の乗客に3度のメシを食わせるシステムです。3階建吹き抜けのレストランが3ケ所、その内2ケ所が2交代制の食事。日本語のメニューがありますが、量が多くて2品はトバします。キャビンにも日本語の新聞が毎夜中に入り、船内のアナウンスもたまに日本語が入るので便利です。乗客3,400名の内、日本人はタッタの31人で全体の半分がドイツ人です。キャビンの掃除整頓の管理は徹底しており、特に水まわりのバス・洗面の掃除は、我々が部屋を出たら即座に入り掃除整頓をしてくれますので常に気持ちがいい。船内はバーがやたらに多くバーの名前と場所を頭の中に入れて行動できる頃には、もう下船の日が迫っている状態で、ドッコイショと手を伸ばすと酒やグラスがとれる我が船とエライ違いがあります。一番困ることは食事のテーブルに隣の見ず知らずの金髪のドレスから笑顔で声をかけられる時です。本当にこの時だけはあぶら汗をかきます。勉強しておけばよかったとつくづく思います・・・ヨ。
船の中のエンターティメントは各所で、私が眠くなる11時から朝迄毎夜続きます。この船は若い者が乗るとリーズナブルでたまらない船になっており、船旅の意味が変化しているのに気がつきます。以前ショートクルーズですが、QE2と飛鳥に乗船しましたが、今回の船旅は船の中の遊びが進化し多様化していると時代を感じました。しかし、小さなキャビンですが自分の艇が一番だと思いましたヨ、よう乗り愛艇に愛情をそそがなアキマヘン・・・・・