贄浦
by Leciel 田口 彰一
五ヶ所湾の隣の贄湾にあるに贄浦漁港を紹介します。この漁港は湾の西側の奥にあり、沖からはほとんど見えませんので行ってきたという人は比較的少ないのではないでしょうか。ある秋の休日にこの港に泊りがけで、三木さんと行ってきました。
目的地が近いので桟橋でコンビニ弁当を食べてから、午後ゆっくり出航しました。いい天気と風に恵まれ、2時間あまりで贄湾口に到着。湾を横断して見江島の前から西岸沿いに北上していくと小さな島が現れてきます。その手前を右折して、白灯がある堤防のなかに入っていくと贄浦漁港です。港の中は2つに分かれていて、手前側の港が民家に近く小型漁船が密集する旧港、奥が大型漁船の停泊する新港で広い網干し場に面して長い岸壁があります。ここは定置網の上げ下ろしでもない限り停泊場所探しに苦労することはないでしょう。
今回は岸壁に船はなく網干場はガランと静まっていてどこに着けても問題なさそうでしたが、入り口の赤灯に近い場所に横付けしました。しばらくすると漁師の人がヨットを見せてとやってきました。ここも地元の人はフレンドリーです。その人の話ではときどきヨットもやってくるそうです。停泊について聞くと、休日は漁協も休みだし届出にいく必要はないとのことでした。たしかにサラリーマン化した漁協職員に面倒な話を持っていっても迷惑なだけでしょうね。また、この港は南の大風でも吹かないかぎり心配ないとのことでした。
魚市場の横にはきれいな公衆トイレがあり、そのそばには写真のような記念碑が建っています。ここは芦浜原発の反対運動の拠点の一つだったのでしょう。しかし、今では原発反対と赤いペンキで書かれた漁船も見られなくなりました。ボクにとっても芦浜の自然の海岸が残って喜ばしい限りです。

この漁港の横には国道が通っており、国道沿いに西にしばらく歩くと数軒の飲食店やスーパーマーケットがあります。したがって、食べ物で不自由することがないのでクルージングには便利な所といえるでしょう。我々はスーパーマーケットで食料を買って、船で夕食を取りました。
やがて暗くなると赤灯のある堤防はアオリイカ釣りの釣り人が増えてきました。朝起きてみると他県ナンバーの車がたくさん停まっており、最近のイカ釣りブームの高さを伺わせます。なお、夜は揺れも波の音もせず、ぐっすり眠ることができました。
翌日は朝7時に出航。風任せのお気楽セーリングをしながら帰ってきました。この贄浦漁港は広い岸壁がありますので、合同クルージングで行って現地の飲み屋で宴会というプランもいいと思いました。