By Leciel 田口 彰一 


錦漁港はVOCから西へ21マイルに位置し、高い山に周りを囲まれた良港です。近場のクルージング

には手頃な距離なので入港したことがあるヨットも多いかと思いますが、5月ゴールデンウィークに久

ぶりに行ってきました。


 朝8時半にVOCを出航。この日は天気もいいので、何艇かクルージングに出かけるヨットが前後に

見えます。湾口を抜けると風は南西となり、岸べたを上りのセーリングで進みます。途中風が落ちて、ヘッド

セールを交換しましたがめったにやらないことは上手にできるはずもなく、ドタバタ劇の末やっとのこ

とでやっとゼノアが揚がった頃には先行艇ははるか彼方に行ってしまいました。それでも、これで4N

t台を確保し、悪い波のなか4時間近く走るとに小島の上に立つ錦の灯台が見えてきました。島と岬の

間をショートカットしたいのを我慢して沖の波かぶりを回り込んで、錦港へアプローチします。ここから

はワイルドジャイブに注意しながらのフリーとなります。入港の赤灯台を過ぎると波はなくなり静かな海

面が広がります。さて、どこに留めようかと見渡すと魚市場の岸壁にA.C.Yが作業船に横抱きして停

泊していました。他所の港で知り合いのヨットを見るのは心強いものです。ラッキーとばかり近寄り、

デッキで昼寝中の杉さんを起こしてA.C.Yに横付けさせてもらいました。船の片付けが終わって宿に落ち

着いたのは15時半でした。その後、ミセスKが入港してVOC所属の3艇がここに停泊することになり

ました。

 

  

 今夜の泊まりは港から5分ぐらい歩いた所にある船宿の岡本旅館です。ここは前日にSYHのクラブ

ハウスにあるパソコンで検索して予約を入れました。錦はこの辺りでは比較的大きな町ですので民宿や

船宿はたくさんあります。岡本旅館は初めて泊まる宿でしたが、港から少し離れていることを除けばお

値段は安いし、料理もおいしくアタリでした。


錦の町でのお買い物は港近くに1軒ある小さなスーパーマーケットになります。ここでは魚の種類は豊

富ではありませんが、新鮮な地のものを安く売っています。買い物がてらに町を散策します。この町の

散策での見所は海側にあるトロピカルランドと陸側にある錦タワーです。前者の周りは公園として整備

されており、プールや売店があります。錦タワーは津波の避難所で昭和19年の南海地震での津波の資

料館になっています。この辺りは川と海に囲まれた地区で人的被害が特に多かったようです。また、山

の上は近畿自然歩道のハイキングコースになっており、すばらしい景色が楽しめます。昔ここを歩いた

ことがありますがかなりハードなので運動不足の方はやめておいたほうがいいでしょう。

  

 翌日は朝8時に3艇一緒に出航し、VOCに向けて帰ります。風は東に振れて上りになりますが、波は収

まって走りやすくなりました。湾を出るとすぐにトローリングに魚が掛かりました。子カツオ4匹とサバ1匹と大

漁です。すぐに船の上で頭を落として氷づめします。昼すぎに五ヶ所湾口に到着。葛島の横で魚つりを

し、カワハギを1匹追加しましたが、まだ釣りのシーズンは早いようで後が続きません。夕食は釣った

魚で豪華なディナーとなりました。

 なお、錦に行かれるなら夏休みは避けた方がいいと思います。夏休みは観光客が多く水上バイクが走りま

わっています。