小笠原

by 波羅蜜多 阿部 宗彦

準備

 今回、小笠原へクルージングするについては船に新しくGPS、レーダー、風力発電機、ハードドジャー、後ろのソフトドジャー、予備アンカー2丁、テンダー、アンカーロープ、自転車を新調しました。これらの大半をデッキに乗せたことでトップヘビーになってしまいました。デイセーリングならそれで良いわけですが、数日間走り続ける場合には、重いものはなるだけ下の方に持って行くべきだと思いました。

 

風にふかれた行き帰り

前線に行きも帰りもつかまったのですが、その中で船が横倒しになり、戻るか心配しました。私の船は42フィートですが全重量は16トンあります。それに水、燃料、食料で1.5トン程になってしまいました。父島で会った世界一周のヨット(41フィート)夢丸のデッキには何も置いてありませんでした。デッキに物が置いてあると作業がしにくいのとトップヘビーを避けるためだと考えられました。レーダーは他の船だけでなく、雨雲も事前に知りえることが改めてわかりました。行きは父島をほぼ真直ぐに目指したのですが、レーダーに一日1隻見るかどうかの船影でした。

コックピットを全てカバーするドシャーを作りましたが、非常時にはこれが邪魔になることがわかりました。しかし、これ無しでは辛いクルージングになったはずです。

 

島とヨットの生活

父島(人口約2000人)にも母島(人口約400人)にもヨットで日本を、そして世界を回ってきて住みついた人がみえました。特に母島には、単身者で自由な時間のある職業人がたくさん居られてしっかりお付き合いをしてもらえました。

昨年、奄美大島、屋久島、種子島を回ったときにも感じたことですが「1日走ったら1日休み、3日走ったら3日休む」というのが私にとっては大事なペースだと改めて感じました。行きはヨッパらっていた3人も、帰りには身体が慣れてきて楽になりました。クルージング終了後に医者に行きましたら数値が良くなっており、やっぱり「ヨットで遊ぶことが身体に良い!」と言う事が家族にも認知されました。身体のためにも海をめざす、沖をめざすという事でこれからやっていくつもりです。出来たら社会復帰は考えずに。

来年もどこかに行けるつもりで心の準備と船の準備をするつもりです。また、ご報告できるようであれば幸いです。

 

  

 

波羅蜜多のログブック

10月31日(日)

15時、浜島港出航。コースは父島一直線515マイル。艇長含め乗員3名。

11月1日(月)

前線通過。3~4回船が横倒し。

11月2日(火)

11月3日(水)

天気良く順調。スピード6~7ノット。

11月4日(水)

10時父島二見港着。11時夫婦で世一周ヨットの夢丸入港。

11月5日(金)

夢丸訪問。海賊に襲われた話を聞く。

11月6日(土)

10時父島出航。母島に15時半着。

11月7日(日)~11月10日(水)

島に住みついたヨット乗りや学校の先生たちとの毎夜の飲み会。

11月11日(木)

9時島民に見送られ出航。14時父島着。

11月12日(金)

11月13日(土)

7時父島出航。八丈島を目指す。

11月14日(日)

15時孀婦岩(ソーフガン)通過

11月15日(月)

9時頃、追手で機帆走中ワイルドジャイブ。前線通過中で風速20m超。セール、ブーム破損。船体無事!されどデッキ上の被害甚大。

11月16日(火)

2時。八丈島神湊入港。漁師にかつお1本もらう。民宿泊まり。

11月17日(水)

10時八丈島出航。一路浜島へ。

11月18日(木)

夜中に流木(?)に当たったようなショックあり。

11月19日(金)

19時浜島入港。