四国東海岸
by KING BEE 山崎 勲
7月最終の一週間は我々KINB BEE のメンバーが勤める(ていた)三菱重工は毎年夏休みで、これまでこのチャンスに少し遠出のクルージングをするのが恒例でした。今年は牟岐大島で泳ごう、と計画しましたが、好景気のお陰か現役のメンバーは多忙で参加できず、結局、私の次男の慎介(25歳)が前半(7月22日―28日朝)、5月の瀬戸内海クルーズで一緒だった長嶋先輩が後半(25日―30日)に参加、ということで現地の3泊は3人、往復は2人の少人数クルージングになりました。かなりの作業を自分でやることになりいい訓練になったと思います。今年は梅雨明けが遅れて25日まではぐずついた天気で、おまけに台風の余波で2.5mのうねりがあって快適ではありませんでしたが、牟岐到着以降25日夕方からは晴れて真夏日が続き、うねりも消えて快適(僕は夏が好きなので)でした。以下に、航海の概要をご紹介します。
7月22日(土) 五ヶ所―梶賀(32M) 曇り一時雨、南西の風5kt 12時慎介と二人で五ヶ所出港、17時半梶賀入港。途中九木沖で90cmのしいらをトローリングで釣り上げたけど大きすぎて二人ではごく一部分しか食べられず。勝三屋さんの赤い船にまた横付けさせてもらって船内泊。
7月23日(日) 梶賀-勝浦(27M) 曇り一時雨 南西の風5kt 7時30分出港12時30分勝浦入港。真向かいのため今日も機走のみ。新宮沖あたりで一時強雨のため視界200mくらいになる。遊覧船桟橋の東の北側岸壁に留めていたら新宮の山本さん(勝浦に入るヨットによく声をかけに来られる熟年ヨットマン)がやって来て、「ここより、浦島の前を通って北上し、突き当たって少し右へ行った左側の鉄工所跡の横の岸壁のほうが静か」とのご忠告に従い、移動して横付け。なるほど観光船の間断ない引き波がなくて快適。息子と浦島温泉めぐりと鯨、マグロ料理を楽しむ。
7月24日(月) 勝浦―田辺(55M) うす曇、西の風5kt 7時30分勝浦出港、17時30分田辺(江川泊地)入港。殆ど真向かいで今日も機走。潮岬沖はいつもの通り3ktの逆潮。周参見あたりまでは1.5ktくらいの逆潮が続いて対地速度5kt弱、さらに2.5mのうねりを真横から受け、時折±30度以上のローリングも起きて不快航走数時間。が、周参見を過ぎると6kt以上出るようになる。田辺へは沖の赤と白の灯台の間を通って西から接近、更に港近くのもう一対の赤白の灯台の間を通ってから入港する。入って左にシータイガーマリーナがあるが結構高額なのに風呂が休みといわれてあきらめ、右の漁港に入るが中は混雑していたので漁港西岸壁の外側(それでも外の防波堤の中なので問題なし)に横付け。すぐ近くの丸長水産の事務所で聞いてみたら100円で沢山氷を分けていただけました。ちょっと北へ行くと大きな通りがあってガソリンスタンドあり。その道を東へ100mくらい行くと酒屋が右側にあり、その二階が風呂屋。近くに店もあり便利です。この夜も船内泊。夜中にアベックの車がエンジンONで1時間くらい近くにご滞在で、蒸し暑さもあっていらいら。
7月25日(火) 田辺―牟岐(50M)うす曇 弱い西風、うねり2.5m 7時30分田辺出港、16時牟岐入港。今日も横波のうねりでローリングに悩まされながらの機走。黒潮の影響は無く、むしろ反流で押されているくらいで6.5kt維持。牟岐港へは南東からアプローチ、舵誌に書いてあったように入って右の東港へ進入。係船準備をしていると小型漁船が親切にやって来て、南側(沖側)岸壁の空いているところへ横付けするように、との助言。つないでから東漁協に電話(0884-72-1141)すると、「そこは漁船が帰ってくるから東隣の船の東へ移動してほしい」とのこと。生簀が近くで狭かったけどなんとか移動。長嶋さんが間もなくKING BEEを見つけて到着。少し北へ行ってから東に向かい、海岸に出るところにある民宿「砂美(さび)片山」(0884-72-1727)へ3人で向かう。新しくて部屋数も多く、清潔感一杯。食事、値段にも満足。やっとクーラーが効いた所へ来てほっと一息でした。
7月26日(水) 牟岐―牟岐大島―甲浦、快晴、午後弱い南風。うねり消滅 8時過ぎ牟岐港を出て8km沖にある牟岐大島へ向かう。1時間で到着。西側(陸側)に開いた深い入り江に入って行く。水深概ね20m。田県神社ご神体よりずっと立派な大岩にびっくり。奥の左の少しへこんだところにポンツーンがあり、小学生を連れてきた町の船とヨットが横付けしていたので、ヨットの方に抱かしてもらう。高知ヨットクラブの「暁(ベネトウ35)」で前夜から泊まっていて、星空、夜光虫の美しさを満喫したとのこと、羨ましい限り。ハーバーマスターの坂本さん、会長の上田さん、オーナーの川上さん、他に女性2名で大変賑やか。早速一緒にビールを飲み始めたが、そこへポンツーンの主のダイビング船が現れ、どいてほしいとのこと。やむなく離れ、今度は2艇並んでアンカリング(奥は水深5m)。昼食の招待を受ける。シュノーケリングを楽しんだ後(珊瑚もあり)14時半から一緒に甲浦へ向かう。16時頃到着。「暁」の跡を追って奥の国道アーチ橋をくぐった突き当たりの岸壁、旧魚市場左横へ2艇とも横付け。元漁師のおじさんたちが歓談していて、親切にいろいろ教えてくれました。タクシーを呼んで大勢で宍喰温泉へ。そこの食堂で食事し、帰ってからは「暁」の広いデッキで大いに飲む。土佐の人は酒好き話好き。志摩ヨットハーバーにも来たことがあり、丸山先生や松崎さんをご存知とのことでした。何と、会長は自作の33ft艇に乗っており、ホバークラフトも自作したことがあるとのこと。そういえば桂浜の竜馬銅像の近くに誰かが自作した潜水艇が飾ってあるのを思い出し、土佐はオモロイ人がいるなーと思う(実は私も本籍は土佐でした)。次回は酒瓶持って是非高知へ、と言うことなので、まじめに、行くと回答。
7月27日(木) 甲浦―日和佐(24M) 晴れ、微風 9時、高知へ帰る「暁」を見送ってから出港、13時日和佐入港。入ってから左へ回って城のある山の裏側へ行き、空いているところへ横付け。県の日和佐土木事務所維持管理課(0884-74-7461)へ電話したら早速係の人がやって来て二日分400円を徴収。もっと高くていいからゴミ捨て場とトイレを用意してほしい、と頼みました(前向きの返事無し)。薬王寺見物して麓の温泉につかる。弘法大師が見つけた古い由緒ある温泉だそうです。
7月28日(金) 日和佐―串本(60M) 晴れ 午後南の風 息子と別れて長嶋さんと二人で7時に日和佐出港。周参見、もしくは串本と言うことで機帆走したが、快調だったので串本まで行くことにして18時到着。ビジネスホテル串本の温泉に入ってから元漁師がやっている店で夕食。トッピー(飛魚のこと、種子島でもこう呼ぶ)を串本の売りにしようとしているが今年は全然獲れないそうです。
7月29日(土) 串本―島勝浦(52M)晴れ 午後南東の風5-12kt 8時過ぎに出港。途中いい風のときがありフルメイン、ジェノアで帆走も楽しんだりして、17時半に島勝浦入港。入ってすぐ左内側に留めてから民宿「潮美」に電話したら、そんなに遠くでなく一番奥の市場のはずれに横付けしてよい、との返事、知り合いの元漁師の人と出てきてもやいを取ってくれました。たいした民宿ではないけどこの点は助かりました。
7月30日 1時過ぎ五ヶ所帰着。 梅雨明けが遅れ、台風まで現れたので心配しましたが、予定通り計画遂行できて満足です。前回の5月瀬戸内海行きは富川さんというベテランと一緒で“大船に乗った”気分でしたが、今回はビギナーと一緒だったので少し緊張しました。富川さんを見習い、ジャックラインを張り、いつも膨張式ライジャケ、ハーネスを身につけるよう心がけました。たいていのことは自分でやらねばならなかったのでいい経験になりました。次は四国一周をしたいと思っています。