島勝浦

By Leciel  田口 彰一

 ご紹介する島勝浦はVOCから西に25Mの距離にあり、セーリングで5~6時間ですので、1泊のクルージングには絶好の所です。3月の連休にいつもの3人組みで行って来ましたのでレポートします。

春の天気は日替わりで雨と晴れが変わり予定が立てにくいですが、今回はラッキーなことに移動性高気圧の短い晴れ間を利用して快適なクルージングになりました。出発前日の夜にVOCに到着した頃から雨が降り出し、夜半には前線が通過して朝には小雨になってきました。天気予報では午後から天気が回復するという予報です。ハーバースタッフの岡さんに聞くと、雨が上がると北風が強くなり、波も高いので沖を走った方がいいだろうとのことでした。9時半に2Pメインにストームジブをセットして出港します。湾口を抜けると北風が次第に強くなって、大きくヒールしながら片のぼりで約5ノットのスピードを維持し大島を目指します。島勝浦は大島の方向にそのまままっすぐ進むと見えてくる山の上に鉄塔が目印になります。大島沖を通過する頃になると風は強いものの波は収まりずいぶん走りやすくなりました。鉄塔の手前で左に回り白と赤の灯台の間を通過し島勝漁港に3時前には到着しました。

 漁港では船をどこに泊めるかが悩ましい問題ですが、今回は魚市場が休みだっだのでその前に横付けしました。予約していた桂月旅館にいくと女将さんから漁協に話してあるからそこに泊めていいよとの嬉しいお言葉。頼んだ訳ではないのに手回し良く許可をもらっておいてくれたのでした。また、漁師のおじさんも「突き当たりの排水口の部分は浅いよ」とか教えてくれてとても親切です。なお、魚市場が開いている日は少し遠くなりますが白灯のある突堤の先端部分に槍付けするのが無難と思います。この場所はいつも空いていて、リタイアして地元に帰ってヨットを楽しんでおられる人のマイレディーが係留しています。桂月旅館(TEL 0597-39-0006)は港の前にあり、客室の2階から写真のように港が一望できます。他にも旅館と釣宿が数件あり、宿泊場所は比較的たくさんあるといえます。

  

ここでの見所は和具の浜でしょうか。白い人工の砂浜は夏には海水浴客で一杯になりますが、今は誰もいない海です。小さな町を歩くと島勝神社という木立に囲まれた神社や廃校を利用した交流イベント施設などがありましたが、目を引くようなお店は何もありません。

 翌日は打って変わって快晴のすばらしいくいい天気!風も南の順風に変わりました。朝8時に出航し、スピンランで五ヶ所湾に向け一直線です。このスピンランではスイートピアからのお下がりのオートヘルムが大変役に立ちました。人間が舵を取るよりコースが安定してスピンがつぶれないのがいいのですが、少し複雑な気持ちになります。でもコックピットにテーブルを出しビールを飲んで、波を切る音と海岸景色を楽しみながら走るのは格別ですね。

平均6ノットの快速で昼すぎには五ヶ所湾口に到着。ところが翌日はレースも中止になる暴風雨となりました。